日本酒検定資格試験に年齢制限がない!

 日本酒に関する知識を問い、六段階の検定資格を与える民間の制度ができ、年齢制限がないため、小学四年生の子どもが合格して問題になった。団体は「利き酒師」の資 格を認定している「日本酒サービス研究会・酒匠研究会連合会(=SSI)]である。これに対し批判意見が相次ぎ、当同盟加藤代表理事も平成24年二月五日、以下の公開質問書をSSIへ送った。
       

 2012年2月5日 日本酒サービス研究会・酒匠研究会連合会(SSI)板場正義様

 ご多忙のところ失礼いたします。日本酒検定につき、多数の批判の声が届き、貴会の 一律的なご回答も読みましたが、一点だけ、「以後の検定について、現在のところ、未成年者の受験申込はいただい ておりませんこと、さらにはこれまでの未成年受験者の合格を取り消すものではないこ とを合わせてご報告申し上げます。」との部分は、「未成年者の受験申し込みがあれば 検定試験を行う」ということでしょうか。また小生は今までの受験者の検定合格は当人が成人になるまで保留とするか、取り消すべきだと考えます。できましたらご回答をお願いいたします。」

 日本禁酒同盟・代表理事 加藤純二 

    

 これに対して、SSIの担当者から以下のような回答がきました。
 

 加藤純二様

 この度はご意見賜り誠にありがとうございます。 さて、加藤様よりのご意見に対しご回答申し上げます。 「今までの受験者の検定合格は当人が成人になるまで保留とするか、取り消すべき」との ご意見ですが、今後の協議においては頂戴したご意見として協議は行ってまいりますが、 現在では発表させていただいた通り合格を取り消すものではないこととさせていただきます。 この理由としましては、 本検定は貴団体様と同様に未成年飲酒の危険性や適正飲酒、さらには飲酒運転撲滅などを 推し進めるという目的もも強くありました。 また、飲酒等は一切ない検定であること、また知識指標として 未成年と言えども合格に向け各個人が勉強をした結果であることなどからこのような対応を現在ではさせていただきました事を ご理解いただけましたら幸いです。 なお、本目的を達成していくうえでも貴団体様よりも今後もご指導いただけましたら幸いです。

 日本酒サービス研究会・酒匠研究会連合会(SSI) 板場正義

  

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