容器の果実のデザインについて


日本禁酒同盟 宮本伸・加藤純二
 

 洋酒酒造組合が「缶チューハイの果実の絵・写真の大きさについて自主規制を決定」

 日本洋酒酒造組合はこのほど、「『低アルコール度リキュール類』(缶チュー ハイ等)の特定の事項の表示に関する自主基準」の一部を改正し、低アルコールの 缶製品への「果実の絵・写真等の大きさを規制(縮小)する」ことを決め、組合員 各社へ通知した。これは、缶チューハイ等を果実飲料と誤認して未成年者が 飲用するのを防止するためとしている。施行は今年11月1日から。
 低アルコール度リキュール類の表示自主基準の改正内容は次のとおり。
 【果実の絵・写真などの表示】
 <第5条>事業者は、低アルコール度リキュール類の取引に関し、果実の絵・ 写真等を表示するときは、果実飲料等との誤認を防止するため、果実の絵、写真 などの大きさは他の表示事項とバランスのとれたものとし、色彩、絵柄などの表示 方法にも配慮する。
 なお、缶容器への果実の絵・写真などの大きさは、表示可能面積(側面展開図)の 4分の1(25%)以下とする(全方向から缶容器を見たとき、見える範囲内に おいても4分の1<25%>以下とする)。
 追って、缶以外の容器は、缶容器に準ずることとする。
 (付則)この基準は、平成18年11月1日から施行する。
 なお、施行日までに実施できない場合は、施行日後、早急に実施するよう努める。                                   (掲載日:2006年09月07日)
 

果実のデザインを果汁濃度%に比例させたら?


 例として「サントリー沖縄パパイヤ(リキュール類)」をあげます。

1)表示可能面積:縦111ミリ×横(側面展開)201ミリ=22300 ミリ平方
2)その25%=5580ミリ平方
3)正方形として、1辺は74.7ミリ
4)缶の表裏二カ所に配置するとして、縦74.7ミリ横37.4ミリ
  この大きさを缶に示すと下の写真の左の缶のようになり、今までの表示をほぼ容認したようなものですね。

果汁成分の%に応じた表示面積にしたら、
1)果汁が0.1%だと、表示面積は22.3ミリ平方
2)つまり正方形として、一辺が4.7ミリになります。すると、右の缶の小さい表示になります。
  これが誇大広告でない、正しい表示ということになります。
   表示するには少なすぎて、表示しない方がいいのではないでしょうか。


 

  

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Japan Temperance Union