酒と果汁の容器はデザインを明確に区別すべき


日本禁酒同盟 加藤純二
 

 最近、果物などで味付けしたアルコール飲料をスーパーなどで見かけることが多い。アルコール濃度はビールと同じだが、値段は安く、中には缶ジュースより安い100円程度の商品もある。
 
 実際の果汁成分は少なく、S社の商品は果汁が何と0.1%で、350ml缶に約7滴である。しかし容器には各種の果物が大きく描かれている。ビールを飲む人々は、このような果実味のリキュール類は甘くて飲めないと言うが、若い人々や女性など、初めてお酒に接する人々には、ジュース感覚で飲みやすく、しかもハタからはジュースを飲んでいるように見える。
 
 このような商品の氾濫を放置すれば、未成年者の飲酒問題を増加させることは明らかである。缶に果物を大きく描くことを禁じ、酒であることがハタから見ても分かるようにすべきで、容器に小さく「お酒」と書いておけばすむ問題ではないと思う。
 

(各種の新聞に投稿するのですが、ボツになってしまうことが多いのです。私の投稿だからか、あるいは酒の宣伝・広告に関する批判だからら、どちらかでしょう。ボツになって消えてしまうのが惜しくて、ここに掲載します。ーー投稿するのも自分、採否も自分ですから、気楽です。)

 

  

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