問題商品、問題広告ではないでしょうか?
 

日本禁酒同盟
 

1.お茶のチューハイ

 容器は中型のペットボトルで、デザインも普通のお茶とよく似ている。容器の上部、肩の部分に「これはお酒です。」と書いてあるが、間違えやすい。このようなリキュール類は、アルコール濃度が5%とほぼビールと同じで、いろいろな味付けがあり、最近、その種類が非常に増えてきた。

2、カクテルパートナー

 缶にオレンジが図示されていて、ジュース缶と紛らわしい。缶の下方に「お酒」と書いていあるが、ジュースと間違えやすい。
 ビールを飲む人々は、たいがい果実味のリキュール類は「甘すぎて飲めない」というが、若い人々や女性など、初めてお酒に接する人々には、ジュース感覚で、しかも飲みやすい。本人はお酒であることが分かっていても、ハタから見ると、ジュースを飲んでいるように見える。つまり未成年者の飲酒を促す商品である。このような商品が氾濫するのをこのままにしておいてよいのだろうか?ハタから見ても、缶のデザインはジュースと酒の区別が分かるようにすべきである。



3、テレビコマーシャル2例

 若いミュージシャンやスポーツマンの活躍と飲酒とを結びつけています。実際には選手が日頃、 飲酒していたら、めざましい活動などできないでしょう。(スポーツの後なら、美味しいかもー当医院の職員のコメント。←一流のスポーツ選手は厳しい節制をしているものですよ。)

  実例(動画)


4、過少内容の誇大表示の問題商品

 大きく「沖縄パパイヤ」「沖縄パッションフルーツ」と書かれていて、輪切りされたパパイヤとパッションフルーツの実が描かれています。

 缶の下方に小さく「果汁0.1%」、縦書きにさらに小さく「泡盛0.5%」と記されています。

 数人の人々に、「この缶、お酒だけど、果汁が何%入っていると思う?当ててみて}と聞いてみました。「う〜ん 10%くらいかな〜」「5%くらいしか入っていないでしょ」「案外、2〜3%くらいしか入っていないんじゃないの」などという答えでした。「実は0.1%」と言うと、皆、驚いていました。0.1% は1000分の1ですから、350mlの中に果汁は0.35mlです。1滴は0.05mlですから、7滴。つまり1缶に果汁が7滴です。7滴の添加で、缶にこれだけ大きな果実の絵を載せる!その商魂にあきれます。また0.5%というのは350mlに対してなら、添加したアルコールの1/10,つまり1.75mlなのでしょう。すると1缶に泡盛がたった2ml弱ということになります。

 缶の左上には、○にリボンのついた部分があり、「沖縄県知事 感謝状 いただきました」と記されています。県知事は、この0.01%とか0.5%とかいう数値を知っていて、感謝状を出したんでしょうね?う〜ん、やっぱり感謝状をあげるにしては、少ないんでは!




 他のメーカーの同種のリキュールを調べてみましたが、キリンの商品では果汁は3%と5%でした。果汁濃度についてだけ見ると、キリンはサントリーより30〜50倍は良心的といえるのかも。(6/26/2006)


 

  

一般財団法人 日本禁酒同盟
Japan Temperance Union