追随商品「こどもののみもの」について
日本禁酒同盟 宮本伸
過日、近所のスーパーで、「こどもののみもの」なる商品を見つけた。ラベルに
は、「こどもだってカンパーイ」とあり、小学生とおぼしき子供が黄金色で白い泡が
溢れているグラスを持ち微笑んでいるデザインは、ビールそのものである。
子供同士が誕生会等でこの飲料をゴクゴク飲み干している光景を想像するとゾッとする。幼児
からこれらの飲料に馴染んだ子供たちは、中学・高校と進むにつれ本物のビールを希
求するようになり、罪悪感も希薄になってしまうことを憂慮する。事実、欧米では一五
歳以下の子供たちの飲酒が深刻な社会問題となっている。
脳や身体の発達途上にある未成年者は、アルコールやニコチンの害から守られて成長する権利がある。
いつの時代にも子供たちは国の宝である。日本では出生率低下が問題になっており、ならばこそ
我々大人一人ひとりが、将来を担う子供たちを酒害から守るための対策にもっと手を尽くさ
なければならない。このような商品を市場から撤退させることを飲料メーカーや関係行政当局に要望したい。
メーカーは「こどもびいる」とは違い、大阪市の
日本サンガリアベバレッジカンパニー(販売者)
となっています。他にも別の追随商品が出ている
ようです。
一般財団法人 日本禁酒同盟
Japan Temperance Union